みなさんは「Trip」「Travel」「Journey」の違いを知っていますか?
なんとなくわかってはいるつもりだけど・・・と答える人が多いかもしれません。
日本語では「旅行」も「旅」もほとんど同じように使うことができるので、理解をするのは難しいかもしれません。
でも英語で「Trip」「Travel」「Journey」と言えば、旅行や移動を表す言葉ですが、実はそれぞれ異なるニュアンスがあるのです。
この記事では「Trip」「Travel」「Journey」の三つの言葉の違いと使い方、他にもある旅行にまつわる表現について詳しく解説します。
- 「Trip」「Travel」「Journey」の違いとは?
- 実践! こんなふうに使える!英文フレーズ
- 「Trip」「Travel」「Journey」旅に関する格言もある!
- 練習してみよう! 日本語の文章から英文を考える
- まとめ
「Trip」「Travel」「Journey」の違いとは?
Trip
一般的に短い時間の、特定の目的を持った旅行のことを指します。例えば、ビジネスマンの出張については「business trip」と言います。
「Trip」と言う言葉で出かけることを表現しているのなら「=すぐに帰ってくる」という認識になります。
Travel
移動や旅行を指す一般的な言葉です。長期の旅行から短期の旅行まで、様々な移動について表現できます。
Journey:
旅を指す言葉の一つですが、「Travel」よりも長い距離を移動する場合に使います。また慣用的に使う場合もあり、例えば「人生の旅」を指すような場合に使用します。
実践! こんなふうに使える!英文フレーズ
実際の例文を見てみましょう。
Trip
どのフレーズも「短い旅」「すぐに帰ってくる」というニュアンスが含まれています。
1. I’m taking a trip to Paris next week.
(来週、パリに旅行するんだ。)
2. He’s on a business trip to New York.
(ニューヨークに出張中です。)
3. The trip to the beach was short but enjoyable.
(ビーチまでの道のりは短かったけれど、楽しかった)
4. I’m going on a trip this weekend.
( 今週末は旅行に行く予定です。)
5. I just got back from a trip to Japan.
(日本旅行から帰ってきたばかりです。)
6. This is my first trip abroad.
(今回が初めての海外旅行です。)
Travel:
「trip」よりも長い旅行、遠い場所のニュアンスが含まれています。
1. I love to travel and explore new places.
(旅行や新しい場所を探索するのが好きです。)
2. He’s been traveling for six months and has seen many amazing sights.
(彼は半年間旅をして、たくさんの素晴らしい光景を見てきました。)
3. Traveling can be expensive, but it’s worth every penny.
(旅行はお金がかかるものですが、お金をかけるだけの価値はあります。)
4. I love to travel and experience new cultures.
(私は旅行が好きで、新しい文化に触れるのが好きです。)
5. Have you been anywhere interesting lately?
(最近、どこか面白いところに行きましたか?)
6. I’m always planning my next travel.
(私はいつも次の旅行の計画を立てています。)
Journey:
「Journey」は慣用的な表現や旅の道中にスポットを当てる使い方をすることが多いです。
1. Life is a journey filled with ups and downs.
(人生は浮き沈みの激しい旅です。)
2. Their journey to the top of the mountain was long and challenging.
(山頂までの道のりは長く、困難なものだった。)
3. The journey of self-discovery can be both difficult and rewarding.
(自分探しの旅は、難しくもあり、やりがいのあるものでもあります。)
4. Life is a journey, enjoy the ride.
(人生は旅だ、楽しもう。)
5. This is just a stop on my journey.
(ここは、私の旅の途中の停車場に過ぎません。)
6. I’m on a journey of self-discovery.
(自分探しの旅の途中です。)
「Trip」「Travel」「Journey」旅に関する格言もある!
Trip
1. Life is a journey, and a trip is just a detour.
(人生は旅であり、旅は寄り道に過ぎない。)
2. The best trips are the ones that are not planned.
(最高の旅は、計画されていないものです。)
Travel:
1. Travel is the only thing you can buy that makes you richer.
(旅は、自分を豊かにしてくれる唯一の買いものです。)
2. Traveling leaves you speechless and then turns you into a storyteller.
(旅は言葉を失わせ、そして語り部へと変えてくれる。)
Journey:
1. Life is a journey, not a destination.
(人生は旅であり、目的地ではない。)
2. The journey of a thousand miles begins with a single step.
(千里の道も一歩から。)
練習してみよう! 日本語の文章から英文を考える
瞬間英作文のイメージで日本語→英語にしてみましょう。
まずは下記の日本語を自分で英文に訳してみてください。
・週末箱根に小旅行するんだ。 ・夏休みに家族でハワイへ旅行する予定です。 ・年末は田舎へ行ってのんびりするつもりです。 ・来週は出張で大阪へ行きます。
それでは一つずつみていきましょう。
・週末箱根に小旅行するんだ。
「小旅行」という日本語を使っている時点で「短い旅」ということがわかります。
「週末」という言葉も入っているので、週末を使って「短い旅」をするということですね。
I'm going on a trip to Hakone this weekend.
一つの例文としてこのような言い方ができます。「Go on a trip」で、短期の旅行を意味します。
・夏休みに家族でハワイへ旅行する予定です。
「夏休み」「ハワイ」という言葉が入っています。夏休みという言葉からは「長めの旅行」、「ハワイ」からは遠い場所ということがわかります。
We're planning to travel to Hawaii with my family during the summer vacation.
「Travel」は、長期の旅行を意味します。ですからこのような言い方をすることができます。
・年末は田舎へ行ってのんびりするつもりです。
こちらの日本語で「旅行」をイメージさせる言葉は「田舎」「のんびり」ですね。
しかし、場所が特定されていませんので、そんな時は「travel」という言葉を使わずに伝えることもできます。
I'm planning to go to the countryside at the end of the year and relax.
・来週は出張で大阪へ行きます。
出張には定番の言い方があります。「business trip」です。
I'm going to Osaka on a business trip next week.
「Go on a business trip」は、出張を意味する決まり文句です。
まとめ
日本語では「旅」「旅行」と聞いてもどんな旅なのかを想像することはできませんが、英語は違います。
短期間の旅行はTrip、長い旅行、一般的な旅行はTravelなのです。そして慣用的な表現にはJourneyを使います。
それぞれの単語のニュアンを理解できていれば、どれくらいの期間や距離なのかが想像できますね。
逆に間違った単語を選んで使うと、不思議な旅だと想像されてしまうかもしれません。
日本語とは違う英語の楽しさをこんなところからも発見してみてくださいね。